流行語にもなった「イクメン」

「イクメン」という言葉、どこから広まったかご存じですか?
また、イクメンの定義とは何でしょう?
育児をするメンズ、すなわち子育てを積極的に行う父親のこと。
子育てを楽しみ、子育てを通じて自らも成長する男性。
それでは、世の多く女性の意見を聞いてみましょう。
「当たり前のことじゃん」
そうなんです、育児をする父親って当然のことなんです。もはや「フツメン」です。
でも、それが普通ではなかったんですね。
「イクメン」が広まったのは2010年ごろです。当時の日本は世界と比べても【男性が家事や育児に参加する】割合が低く、男性の育児休暇取得率は1%以下だったんです。
そこで、2010年に厚生労働省による「イケメンプロジェクト」が始動しました。これは多くの男性に育児休暇の取得を促し、取得しやすい環境を作っていこうという計画です。
その当時の労働大臣が「イクメンという言葉を流行らせたい」という発言が広まった要因ともいえます。
国家プロジェクトだったんですね!
育児休暇取得率は10%台とまだまだ浸透には時間がかかりそうですね。
なんちゃってイクメン増殖中

「休日は子どもと遊ぶ」「外出する時にパパが抱っこする」だけでも『イクメン』と思っている男性も多いんだとか。
さらには他人がいる時にだけ子煩悩っぷりを発揮する究極のなんちゃってイクメンも存在するんです!
女性は仕事をしながら育児をしても「育児して偉いね!」なんて褒められることはありません。
そういうことから「イクメン」という言葉はけっこう嫌われています。
そんな自称イクメンにはコチラの本で勉強して貰いましょう!!笑
周りからイクメンと言われている人でも、妻は認めてないケースって実は意外と多い。1番大事なのは妻が求めている育児や家事をやることで、世間の目なんてどうでもいいんだ。
— ごりさん (@gorisan1202) January 16, 2022
本来、自分の子どもを自分で育てるのは父親であろうと母親であろうと当たり前のはずなのに、なぜ育児をする母親は称賛されず、父親の方だけが『イクメン』などと称賛されるのでしょうか。『イクメン』という言葉が成立するのは、『イクメンじゃない父親』が多い残念な現実の裏返しだと思います。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) January 27, 2022
育休取得はなんのため?

旦那さんが育休をとっても、奥さんの意見であるあるなのが「結局何もやれずかえって邪魔だった」「育休=休日と捉えて何もせずこっちの負担が増えた」というもの。
普段家事や育児をやらなかったりすると、何をして良いか分からず指示待ちになってしまうんですね。
旦那が育休中を取っても子どもと遊ぶだけで他はなにもやらず、旦那の分のご飯も作らなければならなくて面倒、という家庭もあるんです…。
有休はもちろん子どものお世話をするための休み。奥さんが普段している育児や家事を積極的にやって欲しいですよね。
育休中に旦那さんにやってもらいたいことを紹介します!
・子どものオムツ替え
・子どものあやしつけ
・子どもの寝かしつけ
・洗濯、掃除
・料理
・保育所などへの送迎
・買い物
・授乳
・事務手続き
・留守番
こんなにあるんです!
特にワンオペ育児の家庭は、それら全てをママが一人で行っています。
普段やっていない人が突然育児や家事をお願いされても出来ませんよね。だから、もっと前から育児のやり方、家事のやり方を知っておくべきなんです。
こういうことを理解してこそ本当の意味でのイクメンではないでしょうか。
イクメンになるメリット

仕事も毎日大変なのに、負担が増えるのは困る…そう思って育児に消極的な旦那さんも多いかと思います。
仕事もある意味「家族のため」ですよね。それはとっても素晴らしい!でも、子育てに関わると良いこともたくさんあるんです!
♦子どもとの距離が近くなる・絆が深まる
「ママ大好き」な子どもが多いのは、一番自分に構ってくれてお世話をしてくれているから。子どもに関わる機会が少ないと、その分パパとママの差ができてしまいます。
パパが積極的に育児に関わると子どもがパパに甘えてくるのが実感できます。
♦夫婦の関係が深まる
今まで気づけなかった妻の苦労や悩みが分かると、負担を軽減し支えるようになりますよね。負担を共有し協力し合える関係になることで夫婦の絆も深まるのではないでしょうか?
♦効率化を考えるようになる
育児に関わるためにはもっと時間が必要だと思うはずです。限りある時間を有効に使うために効率化を図るようになります。その結果無駄が省けるようになるほか仕事の面で役に立つことがあります。
本当の意味でのイクメンになって欲しい

男は仕事、女は家事や育児、なんて古い考えですよね。夫婦共働きは当たり前になっているのに夫の育児参加はまだ消極的なような気がします。
育休取得も浸透していないですし社会全体の取り組みがもっと必要なのかもしれません。
そのうえで、各家庭で子育てにどう関わっていくかを夫婦で話し合うことが大切です。本当の意味でのイクメンなら大歓迎ですよね♪